うめきた公園

公園全体計画

一部の公園施設名称は今後変更の可能性があります

『未来へのひらめきと原動力となる「みどり」』をデザインコンセプトに、サウスパーク(南公園)は都市的な空間、ノースパーク(北公園)は緑が多く自然豊かな空間とすると共に、周辺地域(JR大阪駅方面・新梅田シティ方面)に対し開けた計画としています。最大高さ約3mのランドフォーム(盛土)を、南北公園を跨いでうねるように配置することで、3つの主要空間「芝生広場」・「うめきたの森」・「ステッププラザ」を生み出します。奥行きや立体感のある空間・景観の創出により、来園者の体験価値を高めます。

サウスパーク(南公園)の
空間イメージ

上質な天然芝と水盤のある「芝生広場」。大屋根イベントスペースとの一体利用により1万人規模のイベント開催も可能

木陰で思い思いに過ごせる段丘状の丘や、水遊びのできる薄層の水盤。サウスパーク(南公園)では多様なアクティビティの展開が可能

四季折々の草花に囲まれながら、ゆったりと寛ぐことができる庭園空間「色彩ガーデン」

青々とした天然芝を舞台に、来街者の日常を彩るプレイスメイキングを展開

多様なイベントに対応し、来街者が非日常体験を味わえる「大屋根イベントスペース」

ノースパーク(北公園)の
空間イメージ

豊かな緑とダイナミックな水景(池・滝)のある憩いの空間「うめきたの森」。滝の上部では春には桜が楽しめます

ノースパーク(北公園)南西入口部に位置する、さまざまな水の表情が楽しめる水景施設

繊細な日本の職人文化を表現した石壁と滝。秋には紅葉が楽しめます

※イメージ掲載箇所は2027年春頃の開園を予定しております

植栽計画

大阪の桜の新名所をつくるほか、モミジやカツラなどの紅葉の美しい樹木や、ハナショウブやツツジ類といった日本で古来より親しまれている花類を、繊細な配色により演出することで、年間を通して日本の四季の美しさを感じられる植栽計画とします。
また、大阪の歴史の発祥地でもある上町台地や大阪近郊の丘陵地に生育する里山植生(在来種)も取り込むことで、大阪らしさを表現するとともに、水都大阪の歴史や、淀川・中之島とのつながりを意識し、本計画地の地歴にも根差した「潤った大地」を象徴する水辺の植栽を導入し、うめきたらしい植栽計画とします。

主な植栽配置計画(ノースパーク(北公園)東西方向断面イメージ)

公園施設

一部の公園施設名称は今後変更の可能性があります

賑わい創出機能

まちの賑わい創出に資するイベントスペース、世界からの観光客も含む多様な来街者に対応したインフォメーションなどの賑わい創出機能

イノベーション機能

ターミナル立地の公園に集う多様な市民・ユーザーとの接点を生かし、ライフデザイン・イノベーションの創出に寄与する機能
※ウェルネス、ライフスタイル、エデュテインメントなどを含むがこれらに限らない人々が健康で豊かに生きる為の製品・サービスの創出

飲食機能

市民が憩い、集える空間として、快適な公園利用をサポートするカフェ・レストラン機能

主に3つの機能を有する建築物などを整備します。本公園施設整備により、公園の利便性や賑わいの向上など、「みどり」全体の魅力を高め、国内外からさまざまな人々を呼び込むとともに、来園者に対する新たな体験や学びの機会の提供、実証実験によるイノベーションの創出を図ります。
南北公園の中心に確保された大きな緑地空間の周縁に、上記3 つの機能を有した各公園施設を配置することで、公園の広がりとアクティビティのつながりを楽しめる施設配置計画とします。

大屋根

公園 公園
大屋根イベントスペース

多様なイベントの開催が可能な、駅直結のイベントスペース

貸出面積 :
約1.500㎡
有効高さ :
最高約10m ※バトン下弦迄
電源   :
100/200V単相3線
200V 3相3線
耐荷重  :
1,000kg/㎡(T-25対応)
照明設備 :
スポットライト、ムービングスポットライト
音響設備 :
簡易音響システム
その他設備:
インターネット、配線用ピット、床アンカー、控室 など

貸出スペースであり、料金・利用規約等は今後決定いたします

情報発信棟

まちの玄関口に位置する、本公園やまちの総合的な情報発信・案内施設。施設コンセプトとして、Ethical-tainment(エシカルテインメント。Ethical と Entertainment を融合した造語)を掲げ、都市公園で過ごす時間を楽しみながら、利用者の生活をより豊かにする場を展開。情報発信・案内機能のほか、エシカルでサステナブルなライフスタイルに触れることができる企画スペース、企業や団体向けにお貸し出しする多目的ギャラリーで構成。本施設の運営は凸版印刷株式会社が事業者JVとパートナーシップを組んで実施予定。

カフェ・レストラン棟

芝生広場の高質な芝生やイベントを楽しみながら憩うことのできる飲食施設

(仮称)ネクストイノベーションミュージアム

都市公園内に立地する本施設は、「NIFREL」(吹田市)、「átoa」 (神戸市)をはじめさまざまな文化施設の設計・施工・運営実績を有する株式会社トータルメディア開発研究所とグランフロント大阪ナレッジキャピタルの総合プロデューサーが代表を務める株式会社野村卓也事務所による2社共同体制にて、Inno-tainment(イノテインメント。InnovationとEntertainmentを融合した造語)をテーマに掲げ、運営を行います。新しい製品や技術、サービス、アートなど、ライフデザイン・イノベーションに資する「モノ」や、イベント・プログラムなどのさまざまな「コト」に触れられる新しい形態のミュージアムで、天井高さ15mを誇る大展示室やイベント利用も可能なホワイエ、公園利用者・施設来館者が利用できる飲食・物販機能も併設予定です。コンテンツを発信する主体(企業、開発者、研究者、アーティストなど)と市民・ユーザーの接点となる場を目指します。

その他の施設

スポーツキューブ
運動や健康に関する展示やイベント・プログラムなどが体験できる、屋外テラスと一体となった施設
パーティレストラン
豊かな緑と光に囲まれた空間で、日常からハレの日まで多目的に楽しむことができる飲食施設
みんなのキューブ
各種企業活動など多目的に利用できるスペースのほか、市民活動の拠点として、市民が憩い、集える飲食施設・フリースペースを併設

デザイナー

GGN(ランドスケープデザイン デザインリード)

1999 年にアメリカ・シアトルで創立されたランドスケープアーキテクト会社。アメリカ・シカゴのミレニアムパークにある「ルリー・ガーデン」(2004 年)、ワシントンDC の「国立アフリカ系アメリカ人歴史文化博物館」(2016年)など多数の代表作品が挙げられる。2011 年スミソニアン・クーパー・ヒューイット賞、2017 年ランドスケープの権威に贈られるASLA 賞を受賞するなど、世界でも注目のランドスケープ建築集団。

Comment

「この公園はGGN にとって日本で初めてのプロジェクトです。この土地が持つ記憶や、大阪城の石垣などの日本のクラフツマンシップ(職人文化)、大阪の多くの橋を架けてきた文化、水の都からのインスピレーションを、都心の公園というパブリック空間や地域とのつながりを踏まえたデザインに落とし込んでいます。植栽のデザインにも力を入れており、大阪の在来種や日本らしさを感じられる樹木・草花が四季折々の風景をつくります。市民に愛される大阪の新しい名所になることを期待しています。」

SANAA(大屋根 基本設計・実施設計・監理)

1995年に設立された、妹島和世と西沢立衛による建築家ユニット。「金沢21世紀美術館」、「ルーブル・ランス」(フランス)、「ニューミュージアム」(アメリカ)など、数々の建築を手掛ける。2004年ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 金獅子賞、2010年プリツカー賞など、数多くの賞を受賞。

Comment

「南北に約120mの長さを持つ大屋根は、都市公園のランドスケープと呼応するようにゆるやかに起伏します。半屋外の大屋根イベントスペースと、情報発信棟、カフェ・レストラン棟をひとつの屋根の下にそれぞれ配置することにより、中と外が自然とつながり、公園と地域に開いた場所となります。」

安藤忠雄(仮称 ネクストイノベーションミュージアム設計監修)

1941年、大阪に生まれた建築家。世界各国を旅した後、独学で建築を学ぶ。代表作として、セビリア万博日本政府館や大阪府立近つ飛鳥博物館などが挙げられる。
1995年プリツカー賞、2005年国際建築家連合(UIA) ゴールドメダル、2010年文化勲章など、数多くの賞を受賞。

Comment

「うめきた2期計画は、京都と大阪と神戸をつなぐ交通の要衝に位置し、全国にも他に類のない都市開発プロジェクトです。さまざまな物流と情報が集積するこの地に、巨大な緑の公園を創出することは、これからの都市の在り方を考える上でも、大変意義深い計画だと考えます。(仮称)ネクストイノベーションミュージアムは、機能の大部分を地下に埋設し、地上部分は壁面緑化によって緑のボックスとすることで、周辺の公園景観に溶け込むような外観となることを意図しています。訪れる人々が、緑豊かな環境の中で、未来について思索を巡らすことのできる場となることを期待しています。」

パークマネジメント・
エリアマネジメント

事業者JVは、2023年6月1日付、都市再生に向けた持続可能な都市環境マネジメントに関する取り組みとして、地方自治法の指定管理者制度に基づくパークマネジメントとエリアマネジメントを一体的に運営する組織「一般社団法人うめきたMMO」(以下「MMO」)を設立しております。
MMOは、本プロジェクトの計画コンセプト“Osaka MIDORI LIFE”の創造と、グランフロント大阪を含むうめきたエリア全体の価値向上を目指し、大阪駅前に相応しい高質な維持管理、良質な景観形成、イベントなどの賑わい形成、パートナー制度(協賛制度)運用、まちの情報発信などを行ってまいります。

大規模イベント

本公園では、サウスパーク(南公園)の「大屋根イベントスペース」や「芝生広場」などを中心に、四季折々の非日常体験を味わえる、シーズナルなイベントの誘致・開催についても計画をしています。この度事業者JVは、本公園での活動を通じて目指すまちの世界観を『あなたと、世界に、いいことが生まれ続ける場所へ』と定め、訪れていただく来街者の皆さまにとって、『人生の1ページに刻まれる感動体験を』提供できるよう、イベントで大切にしたい12の要素を定めました。
今後、これら12の要素に合致した魅力的なコンテンツの企画・誘致を進めてまいります。

日常の賑わい形成

市民・ワーカー・来街者などの「well-being」に資する日常のプレイスメイキングとして、以下の事業を計画してまいります。

  • 用具貸出事業:仕事おわりやショッピングの合間などに気軽に使用できる、都心での日常を豊かにするファニチャーや遊具などの貸出
  • 参加型プログラム:都心立地の公園ならではの環境や空間を生かし、気軽に文化・芸術に触れ、また新しい学びに出会えるコンテンツの日常的な誘致・開催

パートナー制度

  • 事業者JVは、本公園を中心に本プロジェクト全体で約8haの“みどり”空間を公民連携の下整備し、複数の環境認証制度の認証取得を目指すなど、「サステナビリティ/SDGs」に配慮した計画を進めております。また、先行まちびらき以降は、事業者JVの組成するパークマネジメント・エリアマネジメント組織「一般社団法人うめきたMMO」が、さまざまな連携先と協業し、世界主要都市の駅前におけるパブリックスペースとして相応しい高質な維持管理や、都市の国際競争力向上に資する各種プログラム・イベントを、長期的に担っていく予定です。
  • これらの活動の持続可能な展開、並びに「みどりとイノベーションの融合拠点の形成」の実現に向け、本プロジェクトのサステナブルな価値観・計画や「共創」の理念に共感いただける企業・団体さまを対象とした協賛制度「MIDORIパートナー制度」を創設しました。
  • 本制度では、『世界にいいことを、共創していくまちへ』というコンセプトを掲げ、単なる営利活動に留まらない、世界規模の社会課題(持続可能な社会づくり、来街者のQOL向上など)の解決に向けた活動・発信を、参画いただく企業・団体さまとともに行ってまいります。
    今後、2024年9月に予定する先行まちびらきに向け、さらなるパートナーを募集してまいります。

法人概要

名称
一般社団法人うめきたMMO
設立日
2023年6月1日
所在地
大阪市北区芝田1-1-4 阪急ターミナルビル内
(先行まちびらき後は本公園内にて活動予定)
目的
グラングリーン大阪において、大阪市の「大阪駅北地区まちづくり基本計画」をもとに大阪駅周辺・中之島・御堂筋周辺地域都市再生緊急整備協議会が策定した「うめきた2期区域まちづくりの方針(「みどり」と「イノベーション」の融合拠点の形成)」、「うめきた2期地区地区計画」及び「うめきた2期中央地区都市再生特別地区」の都市計画決定を踏まえ、うめきた公園や周辺道路などにおける公民連携によるパークマネジメント・エリアマネジメントの展開を通じて、良好な景観形成や街区ブランディングの向上に寄与すること、更には、先行開発区域グランフロント大阪を含めたうめきた全体ひいては関西並びに日本の国際競争力強化及び持続的な発展に寄与すること。
事業内容
1
公共空間運営管理事業
2
日常利用促進事業
3
イベント事業
4
財源獲得事業
5
情報発信・インフォメーション事業
6
モビリティ支援事業
7
外部連携事業
8
その他目的を達成するために必要な事業
社員構成
(基金拠出者)
三菱地所株式会社/大阪ガス都市開発株式会社/オリックス不動産株式会社/関電不動産開発株式会社/積水ハウス株式会社/株式会社竹中工務店/阪急電鉄株式会社/株式会社大林組
役員構成
【代表理事】
大野 郁夫
(三菱地所株式会社 執行役常務)
【理  事】
諸冨 隆一
(阪急電鉄株式会社 取締役)
髙橋 豊典
(オリックス不動産株式会社 専務執行役員)
【監  事】
菅沼 健太郎
(三菱地所株式会社 関西支店長)